巷に溢れる健康情報に、迷ってしまうことがありませんか?
私もうろうろと迷っていた時に、健康的な生活について全般的に学ぶ機会がありました。
そこで学んだ中から、これは自分の生活に生かしていきたいな、と思った事柄を少しずつまとめています。
この記事を読まれたどなたかのお役に立てば嬉しいです。
白砂糖はを控えた方がいいと聞きますが、
「情報が多すぎてよく分からない」
と思ったことはありませんか?
この記事では、
カラダと心の健康に大きく関係する
白砂糖を控えたい理由
を、3つにしぼってまとめてみました。
すぐに理由を知りたい方は、目次でジャンプしてください。
白砂糖とは
そもそも、白砂糖とはどういう食品なのでしょうか?
その成分と製造法を確認しておきましょう。
成分
白砂糖の原材料は、さとうきびやてん菜などの植物に含まれるショ糖と呼ばれる物質です。
ショ糖は、
・ブドウ糖(グルコース)
・果糖(フルクトース)
の2分子が結合した二糖類です。
製造法
製造には細かい工程が何段階もありますが、無理を承知で単純化すると、以下のようになります。
粗糖(原料糖)抽出 → 不純物除去 → 結晶化
この、不純物除去の工程をなんども繰り返し、
ショ糖以外の成分(ミネラル、ビタミンなど)を限りなく取り除いた食品が白砂糖なのです。
グラニュー糖との違い
白砂糖と並んでよく売られているグラニュー糖。
白砂糖との違いをあげてみます。
- 白砂糖より純度が高い
- 白砂糖よりも結晶が大きい
- ショ糖の割合が大きい
(白砂糖97.9%、グラニュー糖99.9%以上)
つまり、グラニュー糖はほぼ純粋なショ糖の結晶です。
そのため、ほかの砂糖より風味がなく、甘さとしては非常に淡白。
ですので、「純粋に甘味だけをつける」場合に向いています。
例えば、コーヒーや紅茶に使うスティックシュガーがグラニュー糖なのは、
素材の香りや色、風味を生かしたいからなのです。
控えたい3つの理由
白砂糖について基本的なことを知ったところで本題です。
控えたい3つの理由をみていきます。
- 腸内環境を悪化させる
・ブドウ糖と果糖の2分子の結合が強固なため、
分解するために消化酵素(腸液に含まれるスクラーゼ)を大量に消費します。
・分解するために体内のビタミンB1やミネラルを大量に消費します。
・消化できずに残った白砂糖は悪玉菌のエサとなり、善玉菌を減少させます。
これらが、腸内環境を悪化させ、便秘や下痢、ニキビや肌荒れを引き起こします。 - 依存性が高い
白砂糖を摂取すると、ドーパミンやセロトニン、エンドルフィンといった神経伝達物質が分泌され、快楽中枢を刺激します。
その快楽を求めて、どんどん白砂糖を欲するようになります。 - 太る原因になる
空腹時に白砂糖を摂取すると血糖値が急上昇し、血糖値をさげるためにインスリンが過剰に分泌されます。
インスリンは血中の糖分を脂肪に変えてカラダに蓄積する働きがあるため、
インスリンの過剰分泌は脂肪蓄積を進め、太る原因となります。
健康やアンチエイジングに大きく関わってくる酵素。
人のカラダが作り出す酵素は、消化酵素と代謝酵素に分けられます。
そのうち、白砂糖を分解するために大量に使われるのは、消化酵素です。
酵素について詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
白砂糖の代替品
白砂糖の代替品としてよく登場する糖についても確認しておきましょう。
- 黒砂糖・きび糖
原料:サトウキビ
サトウキビの絞り汁だけを原料にしているのが黒砂糖、
そこから最小限の不純物を取り除いて結晶化したものがきび糖です。
ミネラルを豊富に含み、特に黒砂糖はビタミンもわずかに含みます。 - 三温糖
原料:サトウキビ
白砂糖を精製する際に取り除かれる糖液から作られた砂糖です。
色がついているのは糖液を煮詰める過程でカラメル化するからで、
基本的な製法は白砂糖と同じであり、成分もほとんど変わりません。
つまり、ミネラルやビタミンはほどんと含まれません。 - てんさい糖(ビート糖)
原料:てん菜
一般的には、てん菜の蜜を含んだ「てんさい含蜜糖」のことを「てんさい糖」と呼びます。
(てん菜の蜜を含んでいないてんさい糖は白砂糖やグラニュー糖になります)
てんさい糖は、ミネラルを含むとともに、他の砂糖にはない天然の「オリゴ糖」が含まれます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は白砂糖についてみてきました。
白砂糖は私たちを幸せな気分にしてくれますが、心身を蝕むこともあります。
白砂糖の誘惑に負けるのではなく、白砂糖不使用のスイーツを探してみる、量を減らしてみる、血糖値の急上昇を避ける、など
上手に付き合って、カラダと心を軽やかにしていきましょう。