巷に溢れる健康情報に、迷ってしまうことがありませんか?
私もうろうろと迷っていた時に、健康的な生活について全般的に学ぶ機会がありました。
そこで学んだ中から、これは自分の生活に生かしていきたいな、と思った事柄を少しずつまとめています。
この記事を読まれたどなたかのお役に立てば嬉しいです。
健康にちょっと意識を向けてみると、酵素という言葉にぶつかります。
でも、酵素なんていきなり言われても難しそうだし、知らなくても別にいいかも…
いえいえ。
酵素のことを知っていると、カラダの状態を底上げできます。
底上げするために知っておきたい酵素のこと。
まずはこれだけ!という内容をまとめてみました。
酵素の種類は大きく分けて2つ:潜在酵素と食物酵素
まずは大前提。
酵素の種類をおさえておきます。
- 潜在酵素:体内でつくられる酵素。消化酵素+代謝酵素。
- 消化酵素の働き
- 食べ物を消化する
- 必要な栄養素の吸収を助ける
- 代謝酵素の働き
- 細胞、器官、骨、筋肉を修復する
- 免疫力を高める
- ホルモン、神経のバランスを整える
- 消化酵素の働き
- 食物酵素:体外から補うことができる酵素。
ここで重要なのは、1日に体内で生産される潜在酵素の量が決まっていて、
その限られた量が、消化酵素と代謝酵素に振り分けられる、ということ。
つまり、消化酵素をたくさん使えば、カラダをメンテナンスする代謝酵素の相対割合が減るのです!
例えば、潜在酵素を100として、消化酵素に60使えば、代謝酵素は40しか残りません。
反対に、消化酵素に40しか使わなければ、代謝酵素を60まで増やすことができます。
しかも、1日に体内で生産できる潜在酵素の量は年々減っていきます。
年を経るごとに少なくなっていく潜在酵素、特に代謝酵素をどれだけ豊富にできるかが、健康やアンチエイジングに関わってきます。
酵素の種類 | 潜在酵素 (体内で作られる) | 消化酵素 | |
代謝酵素 | ←これを豊富にしたい! | ||
食物酵素 (体外から取り入れる) |
代謝酵素を活性化させるには?
代謝酵素は37℃前後で活性化します。
風邪の時などに熱が出るのは、体温を上げて代謝酵素をフル活用するため。
だから、冷え性や低体温だと、代謝酵素が不活性化して、なんとなく不調、という状態になってしまうのです。
消化酵素を抑えて代謝酵素をメインにするには?
消化酵素をあまり消費せずに、代謝酵素の相対割合を増やすにはどうすればいいのでしょうか。
例えば、以下のようなことを意識すれば消化酵素の消費を抑えられます。
- 食物酵素をたくさん取る
食物酵素は食べ物に含まれる必須タンパク質。
その食べ物の中に自らを消化する自己消化力を備えているため、体内酵素(消化酵素)をあまり必要としません。
つまり、体内酵素の働きへの負担を軽減するのです。
食べ物に含まれる食物酵素は、なるべく50度以上の熱を加えない方が生き残ります。
熱を加えれば加えるほど酵素が死んでしまうので、生の野菜や果物には食物酵素が豊富なのです。
ただし、熱で取り除いた方がよい成分もあります(例えば、ほうれん草のシュウ酸)。
一つの観点だけで判断しないように気をつけたいものです。 - 消化のいいものを食べる
消化が悪い食べ物は消化酵素をより多く必要とします。
加工食品や白砂糖、添加物やトランス脂肪酸などには食物酵素が含まれておらず、そのぶん消化酵素を必要とします。
食べる量や食品の組み合わせ、消化能力などによって変動しますが、消化時間は大体次のようになります。
(消化が早い)果物・野菜 → 穀物、乳製品 → 肉、魚 → 豆、ナッツ類(消化が遅い) - 夕食はなるべく就寝3時間前までにとるか、軽くする
寝ている間は代謝酵素をメインに働かせることが大切です。
寝ているカラダにはあまり消化活動をさせないようにしたいものです。 - 良質な水をとる
pH7.4〜7.5の弱アルカリ性でミネラル豊富な水を水分摂取のメインにできれば理想的です。 - ファスティング
当たり前ですが、食べなければ消化酵素の浪費を抑えられます。
酵素が豊富な食べ物について、以下の記事でまとめています。
詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
潜在酵素(消化酵素+代謝酵素)を活性化させるには?
そもそも、限られた潜在酵素を活性化させる方法はあるのでしょうか?
それには、微量栄養素をとることが重要です。
微量栄養素とは、ビタミン、ミネラル、ファイトケミカル、抗酸化物質などのことをいいます。
食べ物といえば、炭水化物やタンパク質、脂質に目がいきますが、これらは微量栄養素がなければ適切に消化されません。
代謝酵素が豊富な状態とは?
最後に、代謝酵素が豊富なときのカラダの状態を示してみます。
- 新陳代謝が起きている
- 排出・解毒ができている
- 免疫力が高まっている
- エネルギー生産が高い
要するに、カラダが適切に機能していて、快適な状態です。
だから、カラダの衰えを補うには、代謝酵素を十分に働かせる必要があるのです。
もちろん、生きていれば体調の波はあります。
元気一杯な日もあれば、しんどくてダルくてもう無理、という日もあります。
ですが、代謝酵素を豊富にするような食生活を意識すれば、カラダの状態を底上げできます。
自分の心身をより快適に、
軽やかに保つために、
頭の片隅に酵素の知識を置いておくのもいいのではないでしょうか。