お茶の特徴・効果とルイボスティー 〜心身を軽やかに保つためのヒントを解説しています〜

食の周辺

巷に溢れる健康情報に、迷ってしまうことがありませんか?
私もうろうろと迷っていた時に、健康的な生活について全般的に学ぶ機会がありました。
そこで学んだ中から、これは自分の生活に生かしていきたいな、と思った事柄を少しずつまとめています。
この記事を読まれたどなたかのお役に立てば嬉しいです。

リラックスタイムや食事の時に喉を潤す「お茶」。
お茶には多様な種類があり、特徴や健康効果も様々です。
今回は、そんな「お茶」と、高い健康効果で注目されている「ルイボスティー」について整理してみました。

お茶とは?

お茶といわれて何を想像するかは人によって様々だと思いますが、
「茶」または「ティー」には定義があります。
簡潔に表すと、

 チャノキ(ツバキ科の常緑低木)の葉や茎からつくられる飲み物

というものです。
今回の記事で「お茶」というときは、このチャノキからつくられたお茶を差しています。

チャノキ以外から作られるお茶

日常では、チャノキ以外の原料からつくられたものも「︎〇〇茶」と呼ぶ習慣があります。
チャノキ以外の植物を原料とするお茶を、いくつかあげるとすると、

 例えば … 麦茶、ハトムギ茶、甜茶、杜仲茶、ドクダミ茶、昆布茶、豆茶、そば茶、ゆず茶、ハーブティー など

お茶の発酵と発酵度による分類

お茶は、チャノキの葉や茎を発酵させることによって、様々な種類のお茶に加工されます。
ただし、お茶の発酵は一般的な発酵食品の発酵とは異なります
一般的な発酵食品には微生物が関与しますが、お茶の発酵には微生物は関与しません。
お茶における発酵は、茶葉に含まれる酵素によってポリフェノールが酸化することを表しています。

  • 食品の発酵:微生物などの作用による食材の変化
  • お茶の発酵:自らの有する酵素反応による酸化

お茶の発酵とは違う、微生物などの作用による食品の発酵。
そんな発酵食品について詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ

発酵度による分類

自らの酵素反応によって発酵するお茶は、その発酵度によって次の3種類に分類されています。

種類 発酵度 代表的なお茶
不発酵茶 茶葉を発酵させない 緑茶
(煎茶、玉露、かぶせ茶、抹茶、
番茶、ほうじ茶、釜炒り茶など)
半発酵茶 茶葉を部分的に発酵させる 烏龍茶
発酵茶 茶葉を完全に発酵させる 紅茶

それぞれのお茶の特徴と健康効果

発酵度によるお茶の特徴と健康効果を、個別にみていきます。

不発酵茶(緑茶)

茶葉を加熱処理して酵素を失活させて発酵させないため、
茶葉は鮮やかなグリーンを保ち、新鮮な風味が生まれます。

抗酸化物質(特にカテキン)が豊富で、
体内のフリーラジカル(カラダを酸化させるもの)を減少させ、細胞の損傷を防ぎます。

半発酵茶(烏龍茶)

不発酵茶と発酵茶の中間に位置し、
部分的な発酵で独特の風味と香りが生まれます。

部分的な発酵により、不発酵茶のカテキンと発酵茶のテアフラビンの中間的な性質をもつ化合物を生じます。
それにより、抗酸化作用に加え、血管の健康を促します

発酵茶(紅茶)

茶葉を完全に発酵させるため、深い色合いと濃厚な風味が生まれます。

発酵によりカテキンがテアフラビンやテアルビジンなどに変化します。
これらの成分は心血管疾患のリスクを低減します。

   水色 香り
不発酵茶
(緑茶)
緑色
(ほうじ茶は茶色)
うま味成分のアミノ酸が多い
(味を楽しむ茶)
新鮮な緑や苔のような香り
半発酵茶
(烏龍茶)
薄い黄色から褐色 (味よりも香り) 花の香り
(香りを楽しむ茶)
発酵茶
(紅茶)
赤色 渋みがある 花や果実を感じさせる香り
(香りを楽しむ茶)
お茶の健康効果

いずれのお茶も、抗酸化物質を豊富に含み、血管や循環器系に良い影響を与えます。
お茶を適量摂取することで、血圧の改善、血中脂質バランスの改善、抗炎症作用などが期待できます。

ルイボスティーについて

ルイボスティーは、南アフリカ原産のルイボス(マメ科の低木)の葉を乾燥させてつくられたお茶です。
チャノキとは違う植物からつくられており、
上記で説明してきた「茶」とは種類の異なる飲み物(ハーブティー)です。

ルイボスティーには、発酵させたレッドルイボスと、発酵させていないグリーンルイボスがありますが、よく目にするのは鮮やかな赤色のレッドルイボスティーです。
発酵されることにより、味と香りに深みが増していきます。

ルイボスティーの健康効果

ルイボスティーは、南アフリカの先住民が古くから薬草として採取していたように、多くの健康効果で知られており、その認知度が年々高まっています。

ルイボスティーの健康効果は、フラボノイドを含めた多くの抗酸化物質によるものです。
これらの抗酸化物質がフリーラジカルを中和し、細胞の損傷を防いだり炎症を減少させたりします。

さらに、ルイボスティーにはカルシウム、ナトリウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれており、それらの成分も相まって次のような効果が期待できます。

  • 心血管系の健康維持
  • 食後高血糖の改善
  • 糖尿病のリスク低減
  • 痛風の予防
  • 肌の健康維持
  • アレルギーの緩和
  • 骨粗鬆症の予防
  • 消化の促進

ルイボスティーの大きな特徴

様々な健康効果を期待できるルイボスティーですが、
大きな特徴の一つが、カフェインを一切含んでいないということです。

前半で紹介した「お茶」も抗酸化物質を豊富に含み、健康効果を期待できますが、カフェインを含むために就寝前の摂取や幼児の摂取は制限される場合があります。
それに対してルイボスティーは、時間や年齢を気にする必要がなく、幅広く活用できる機能的な飲み物です。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は、普段の生活に欠かせないお茶と、年々認知度の高まっているルイボスティーについてまとめてみました。

お茶はバラエティに溢れ、味や香りでほっとした一時を楽しめるとともに、抗酸化物質を豊富に含んで多くの健康効果を期待できる飲み物です。

午前中やティータイムには緑茶や紅茶、午後の遅い時間や幼児にはルイボスティー、といったふうに飲み分けてみるのもおすすめです。

自然の恵みである飲み物を楽しんで
カラダと心を軽やかにしていきましょう。

タイトルとURLをコピーしました