レモンの効果を3つの成分から徹底解説 〜心身を軽やかに保つためのヒントを解説しています〜

食の周辺

巷に溢れる健康情報に、迷ってしまうことがありませんか?
私もうろうろと迷っていた時に、健康的な生活について全般的に学ぶ機会がありました。
そこで学んだ中から、これは自分の生活に生かしていきたいな、と思った事柄を少しずつまとめています。
この記事を読まれたどなたかのお役に立てば嬉しいです。

レモンには心身に嬉しい効果がたくさん!

この記事では、カラダと心の健康を手助けしてくれるレモンの効果を、
3つの成分に注目してまとめてみました。

気になる項目がある方は、目次でジャンプしてください。

レモンの成分

レモンにはさまざまな成分が含まれていますが、
ここでは代表的な3つを説明します。

ビタミンC

ビタミンCは水溶性ビタミンの1種です。
ビタミンCはカラダの中で作ることができないため、食物から摂取する必要があります。

クエン酸

クエン酸は、柑橘類や梅干しなどに含まれる酸のひとつです。
爽やかな酸味を持つことから食品添加物としても多用されています。

ポリフェノール

ポリフェノールは、ほとんどの植物に含まれる色素や苦味の成分です。
植物が紫外線から自身を守るために作り出す物質の総称で、自然界には5,000種類以上が存在します。

レモンの効果

それでは、レモンの効果を、カラダへの効果とへの効果にわけて見ていきます。

カラダへの効果

ビタミンC

レモンに含まれるビタミンCには次のような効果があります。

抗酸化作用
人体を構成するタンパク質や脂質、DNAを酸化させる活性酸素種を素早く取り除く効果があります。
これにより、老化関連疾患の悪化を防ぎます。

美白・美肌効果
紫外線により発生する活性酸素の影響で黒色メラニン(シミやそばかすの原因物質)が合成されますが、ビタミンCはメラニン生成時に働く酵素の活性化を阻害し、黒色メラニンの合成を抑制するとされています。
また、黒色メラニンの脱色効果も期待できます。

免疫力の向上
ビタミンCには免疫を司る白血球を活性化させる働きがあります。
そのため、体内に侵入した細菌やウイルスに対抗でき、それらに影響されにくいカラダになります。

皮膚、骨、血管の強化
ビタミンCは、皮膚や骨、血管に多く含まれるコラーゲン繊維の構築に必要な物質です。
コラーゲンは皮膚や骨、血管の強度を保って全身に存在しているため、カラダそのものを形作っていることになります。
欠乏状態が続くとコラーゲンが合成されないため、血管がもろくなり、壊血病(出血性の障害が体内の各器官で生じる病気)を発症します。

クエン酸

続いて、レモンに含まれるクエン酸によるカラダへの効果です。

エネルギーの代謝促進
エネルギー代謝経路である「クエン酸回路」を活性化させ、エネルギー生産を行います。

疲労回復
クエン酸回路が正常に機能することで、肩こりや筋肉疲労のもととなる原因物質が分解されるため、疲労の回復につながります。

キレート作用
クエン酸がカラダに吸収されにくいカルシウムを包み込んで、体内への吸収を促進する働きがあります。

AGE生成の抑制
AGEとは終末糖化産物の略であり、たんぱく質と糖が結合して発生します。
強い毒性を持ち、老化促進の元凶として注目されています。
AGEは体内で作られるものと、食事から摂取するものとがありますが、
クエン酸回路を正常に働かせ、体内の糖を燃焼させるとともに、食事にクエン酸を取り入れることでAGEの生成を抑えられます。

食後高血糖の抑制
レモンに含まれているクエン酸には食中、食後の血糖値を抑える作用があるとされており、食前にレモン果汁を摂取することで効果を期待できます。

ポリフェノール

レモンに含まれるポリフェノールも、カラダに多様な効果をもたらします。

抗酸化作用
ポリフェノールは、植物が自らを守るために作り出す成分なので、強い抗酸化作用があります。
レモンに含まれる「ヘスペリジン」というポリフェノールはビタミンCの働きをサポートする作用もあるため、どちらも含まれるレモン果汁には、相乗効果が期待できます。

筋肉の老化抑制・脂肪吸収抑制
別名「レモンポリフェノール」とも呼ばれる「エリオシトリン」というポリフェノールが、筋肉の老化防止や、腸内での脂肪の吸収を抑える働きがあるとされています。
同じ柑橘類でも、オレンジやグレープフルーツにはほとんど含まれず、レモン果皮に多く含まれます。

血圧の改善
「エリオシトリン」は、悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、血管壁にこびりつかないようにする作用もあります。
そのため、血圧が下がると考えられています。

AGE生成の抑制
ポリフェノールにも、クエン酸と同様にAGEの生成を抑える作用があります。

心への効果

ストレスの緩和

人間がストレスを感じると、副腎からストレスに対抗するホルモンが生成されます。
ビタミンCはこのストレス対抗ホルモンの生成を助ける働きがあるので、定期的にビタミンC を摂取することで、ストレスが与える精神的・身体的な影響の予防に役⽴ちます。

愛情ホルモン(オキシトシン)濃度の上昇

レモン果汁を摂取する前後で唾液中の愛情ホルモン(オキシトシン)濃度の変化を調べる実験をしたところ、摂取後に濃度が有意に高くなりました。
また、「不安」「倦怠」「敵意」といった否定的な感情が低下して対人信頼感が上昇したそうです。
これらの結果から、レモン果汁を摂取することで、愛情ホルモンの分泌が促進され、一時的な否定的感情の緩和や、対人関係における肯定的感情を高めることに有用である可能性が示唆されました。

市販のレモン果汁を使うなら

レモンは使いやすい果汁でも市販されています。
ただし、レモン果汁と一口に言っても、市販のレモン果汁には2種類あります。
その違いを確認しておきましょう。

ストレート果汁

ストレート果汁は、レモンから絞った果汁をそのまま容器に詰めたものです。
果汁本来の味を楽しめるとともに、熱に弱い酵素や栄養素が損なわれず、そのまま残っています。
保管スペースや輸送コストがかかるため、濃縮還元果汁に比べて割高になる傾向があります。

濃縮還元果汁

濃縮還元果汁は、レモンから絞った果汁の水分をいったん飛ばして濃縮した後、再び水分を加えて液体に戻したものです。
水分を蒸発する過程で果汁本来の味や風味、栄養素が失われる場合があります。
また、添加物を加えて味や品質を調整しているものもあります。
保管スペースや輸送コストが抑えられることから、ストレート果汁に加えて割安になる傾向があります。

このように、市販のレモン果汁には2種類あります。
レモン果汁の効果をより実感するためにも、できればストレートのものを選びたいものです。

健康やアンチエイジングに大きく関わってくる酵素
ストレート果汁には、熱で損なわれる酵素がそのまま残っています。
酵素について詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ

取り入れ方と気をつけること

いろいろな効果を期待できるレモン。
いくつかの取り入れ方気をつけたいことを紹介します。

取り入れ方1:飲む

普段飲んでいる飲み物に混ぜると、手軽にレモンの成分を摂取することができます。
紅茶をミルクティーではなくレモンティーで飲んだり、飲むヨーグルトにレモン果汁を入れるとさっぱりと爽やかな風味になります。
また、緑茶に入れたり、お白湯に入れるのもおすすめです。
効果のところでもふれましたが、食前にレモン果汁入りの飲み物を飲んでおくと、食後高血糖の抑制を期待できます。

取り入れ方2:食べる

レモンを調味料として取り入れるのも一案です。
レモンに含まれる酸は、食品を加熱したときにできるAGE(終末糖化産物)を生成しにくくします。
そのため、肉を揚げたり焼いたりする前に、10~15分ほどレモン果汁に漬け込んでおくとAGEの生成量が半分に抑えられたというデータもあります。
また、減塩されている方は、醤油や塩の代わりにレモン果汁をふりかけると、意外な美味しさに出会えるかもしれません。

気をつけること

空腹時にレモンを摂取すると、レモンに含まれるクエン酸が胃腸の粘膜を刺激し、不快感を感じる場合があります。
空腹時にレモン果汁を飲む時は、濃度に気をつけましょう。
また、取りすぎにも注意が必要です。空腹時の摂取と同様に、クエン酸が胃を荒らす恐れがあるからです。
特に胃の弱い方などは、最初は少量を試し、カラダの様子を見ながら適量を見つけていきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回はレモンについてみてきました。

レモンは私たちのカラダと心の健康にさまざまに役立ってくれる食べ物です。
最近は無添加のストレート果汁もいろいろな種類が販売されており、味や風味も様々です。
その違いを試してみるのも楽しいですね。

そんなレモンを日々の食に取り入れて、カラダと心を軽やかにしていきましょう。

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