生き方

読書

《書評》『メンタル脳』アンデシュ・ハンセン、マッツ・ヴェンブラード

アンデシュ・ハンセン先生の本はこれまでも何冊か読んできました。 その著書『スマホ脳』や『運動脳』などで、現代社会がいかに私たちの脳と相容れない環境であり、どれほどメンタルを悪化させるのかを示してくれましたが、今回はズバリ『メンタル脳』。「史...
ヨガ余聞

ヨガをめぐるこぼれ話 ─ エゴはわるいもの? ─

昨日はムーンデイ、新月でした。ヒトも自然の一部です。 月の満ち欠け、潮の満ち引き、日が昇り日が沈み、季節が確実に巡りゆく … その大いなる循環の中で生かされています。そんなムーンデイの後に、エゴはわるいものなのか、ということについて思いを巡...
読書

《書評》『ファラオの密室』白川 尚史

2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞受賞作ということで知った本書。 最近ミステリーを読んでいなかったのですが、友情と浪漫に満ちた空前絶後の本格ミステリー、それなのに、舞台が古代エジプトであるためにミステリー用語が出てこ...
映画

《映画レビュー》『ぼくたちの哲学教室(2021)』 シンク、シンク、レスポンド!

馴染みの映画館でこのドキュメンタリー映画のフライヤーを目にして興味をもち、市民映画劇場で1日限定公開を知ったのですが、残念ながら予定が合わずに断念。そんな時、ブレイディみかこさんの『ブロークン・ブリテンに聞け』でこの作品について触れられてい...
読書

《書評》『ブロークン・ブリテンに聞け 社会・政治時評クロニクル2018-2023』ブレイディみかこ

私が初めて読んだ著者の作品は『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』。 そのリズム感あふれる文章に魅了され、そこから読み出した他の作品でも小気味のよい文を楽しんできました。そして今回。英国事情に特に興味があるわけでもないのですが、著者...
読書

《書評》『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』ブレイディみかこ

私がブレイディさんの著書を読むようになったきっかけは、本書の文庫本が刊行されたことを知らせる新聞広告を見たことです。「『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の大人の続編」そんなふうに書かれていました。『ぼくはイエローでホワイトで、ち...
ヨガ余聞

明日はムーンデイ:アーサナの完成形とは

明日はムーンデイ、満月です。 アシュタンガヨガでは、ムーンデイには練習を行いません。そんなムーンデイを前に、アーサナの完成形、ということについて思いを巡らせてみました。アーサナとは、ヨーガの座法・体位のことです。座法と聞くと違和感があるかも...
読書

《書評》『水車小屋のネネ』津村 記久子

何で見たのか、2024年本屋大賞のノミネート作品はどれも面白そうでしたが、その中で惹かれたのが『水車小屋のネネ』に添えられていた一文でした。誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ本文に出てくる言葉でしょうか。 ちょうどその頃「利他...
ヨガ余聞

今日はムーンデイ:人生に意味はない?

今日はムーンデイ、新月です。アシュタンガヨガでは、ムーンデイには練習を行いません。いつもは練習している時間に、「人生に意味はない」ということについて思いを巡らせてみました。先月のムーンデイに、「むなしさ」との付き合い方についてつらつらと書き...
読書

《書評》『ライチョウ、翔んだ。』近藤 幸夫

新聞の読書面に、 「ライチョウのおかげで人生の第2の扉を開けてしまった」 と苦笑する著者が紹介されていました。どんな本かと調べてみたら、表紙のその愛らしさに思わず記事を読み返してしまいました。そんな愛くるしいライチョウを中央アルプスに復活さ...