読書 《書評》『プラテーロとわたし』J.R.ヒメネス、絵=長 新太、訳=伊藤武好/伊藤百合子 詩人であり、絵本や随筆の傑作も多い長田弘氏。 そんな氏の数ある著作のなかで、私が初めて手にしたのは『私の好きな孤独』でした。そのエッセイのなかで紹介される書籍や物事はどれもが魅力的で、モチーフとなる作品を確認しながら読み進むことになりました... 2024.11.26 読書
読書 《書評》『私の好きな孤独』長田 弘 たまたま見ていたアニメの中で、登場人物が一冊の詩集を手にしていました。 その詩集になぜか惹かれ、実在するのか調べてみたら、本当にありました。馴染みの図書館でも蔵書を持っていることがわかり、早速足を運んだものの、 愛する人を失う経験をテーマに... 2024.11.22 読書
読書 《書評》『自分では気づかない、ココロの盲点』池谷 裕二 著者の最新刊『夢を叶えるために脳はある』は、脳の解説本というには長大なボリュームで、 脳はもちろん、科学、生命、人間、宇宙など広範な話題を巡りながら高校生たちと一緒に脳のビジョンを築き上げていく漂流奇譚です。その中に「ヒトらしさ」、つまり脳... 2024.11.19 読書
読書 《書評》『キオスク』ローベルト・ゼーターラー 著者の『ある一生』の世界に引き込まれ、 同じシリーズ(新潮クレスト・ブックス)、同じ訳者の『野原』を読み、 そして本書が3冊目。先に読んだ2作品が、 たいして大きな事件も起きない名もなき男の生涯や、 かつて小さな町に暮らした死者たちの悲喜交... 2024.11.12 読書
読書 《書評》『野原』ローベルト・ゼーターラー 著者の『ある一生』という一冊の本。 名もなきある男の一生が、静かな筆致で綴られた短い物語です。でもその短い物語のなかに、壮大な世界が広がっていました。読んでいると心が凪いでくる 胸の奥が満たされる ──そんな世界に惹き込まれ、著者... 2024.11.08 読書
読書 《書評》『ある一生』ローベルト・ゼーターラー いつも楽しみにしている夕刊紙面の映画紹介ページ。 ある日のその紙面。 メインの映画ではなく、二番目に紹介されていた小さな記事で、『ある一生』という映画を知りました。名もなき男の一生を描くヒューマンドラマ。 岩山に立ち、眼前に広がる壮大な雪嶺... 2024.11.05 読書
読書 《書評》『夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす』池谷 裕二 新聞の書評欄で本書を知り、これは面白そうだと図書館で借りようと思ったら、すでに予約数が二桁に達していました。 急ぐわけでもないからと予約して、気長に待つこと数ヶ月。 その間に、本書も含まれる「高校生への脳講義シリーズ」の前作『単純な脳、複雑... 2024.10.29 読書
読書 《書評》『つらいことから書いてみようか 名コラムニストが小学5年生に語った文章の心得』近藤 勝重 いつも行く図書館でのこと。本棚に隙間なく並んだ背表紙の上をするすると滑っていた視線の中に、本書の題名が飛び込んできました。「つらいことから書いてみようか」つらいことから? 思わず手を伸ばしていました。近藤勝重という著者のお名前も、なんとなく... 2024.10.25 読書
読書 《書評》『答えより問いを探して 17歳の特別教室』高橋 源一郎 自分が学んでいるヨガの講座の中で、他の受講生さんが紹介してくれた本書。「答えより問いを探して」まるで自分に対して言われているような言葉に、とても興味を惹かれました。「答えより問いを探して」一体何が書かれているのか。 問いを探すヒントをくださ... 2024.10.22 読書
読書 《書評》『汝、星のごとく』凪良 ゆう 本書で著者が二度目の本屋大賞を受賞した時でしょうか。 書店の入り口で見かけた大きな広告の色彩に目が引き寄せられ、何とは無しに図書館で予約をしていました。予約はしたものの、人気の作品。 なかなか順番が回ってこず、なぜ予約したのかも忘れかけた頃... 2024.10.15 読書