読書 《書評》『キオスク』ローベルト・ゼーターラー 著者の『ある一生』の世界に引き込まれ、 同じシリーズ(新潮クレスト・ブックス)、同じ訳者の『野原』を読み、 そして本書が3冊目。先に読んだ2作品が、 たいして大きな事件も起きない名もなき男の生涯や、 かつて小さな町に暮らした死者たちの悲喜交... 2024.11.12 読書
読書 《書評》『野原』ローベルト・ゼーターラー 著者の『ある一生』という一冊の本。 名もなきある男の一生が、静かな筆致で綴られた短い物語です。でもその短い物語のなかに、壮大な世界が広がっていました。読んでいると心が凪いでくる 胸の奥が満たされる ──そんな世界に惹き込まれ、著者... 2024.11.08 読書
読書 《書評》『ある一生』ローベルト・ゼーターラー いつも楽しみにしている夕刊紙面の映画紹介ページ。 ある日のその紙面。 メインの映画ではなく、二番目に紹介されていた小さな記事で、『ある一生』という映画を知りました。名もなき男の一生を描くヒューマンドラマ。 岩山に立ち、眼前に広がる壮大な雪嶺... 2024.11.05 読書
読書 《書評》『汝、星のごとく』凪良 ゆう 本書で著者が二度目の本屋大賞を受賞した時でしょうか。 書店の入り口で見かけた大きな広告の色彩に目が引き寄せられ、何とは無しに図書館で予約をしていました。予約はしたものの、人気の作品。 なかなか順番が回ってこず、なぜ予約したのかも忘れかけた頃... 2024.10.15 読書
読書 《書評》『ファラオの密室』白川 尚史 2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞受賞作ということで知った本書。 最近ミステリーを読んでいなかったのですが、友情と浪漫に満ちた空前絶後の本格ミステリー、それなのに、舞台が古代エジプトであるためにミステリー用語が出てこ... 2024.10.01 読書
読書 《書評》『パン屋再襲撃』村上 春樹 『神の子どもたちはみな踊る』の書評の文頭にも書いたことなのですが …村上春樹の作品が初めてアニメ映画化された「めくらやなぎと眠る女」。 その原作だと思って手にした『めくらやなぎと眠る女』(新潮社)が実は原作ではなく、映画に関連した短篇3作品... 2024.09.13 読書
読書 《書評》『水車小屋のネネ』津村 記久子 何で見たのか、2024年本屋大賞のノミネート作品はどれも面白そうでしたが、その中で惹かれたのが『水車小屋のネネ』に添えられていた一文でした。誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ本文に出てくる言葉でしょうか。 ちょうどその頃「利他... 2024.09.06 読書
読書 《書評》『神の子どもたちはみな踊る』村上 春樹 村上春樹の作品が初めてアニメ映画化された「めくらやなぎと眠る女」。 その原作だと思って手にした『めくらやなぎと眠る女』(新潮社)が実は原作ではなく、映画に関連した短篇3作品を含む24の短篇コレクションであったことに驚きつつ(ちなみに、映画は... 2024.08.27 読書
読書 《書評》『めくらやなぎと眠る女』村上 春樹 映画やドラマに原作がある場合、できるだけ先に原作に触れるようにしています。なにせ、映像の力は強烈なのです。 映像は物語の輪郭を明確に描き、世界をそこに固定します。 映像を見てから原作を読んでも、そこに現れるのは映像で登場したキャラクター、映... 2024.08.16 読書
読書 《書評》『八月の御所グラウンド』万城目 学 今年の初めの頃だったか、第170回直木賞受賞の本書が新聞に大きく載ってました。選考委員の方々の言葉が並びます。「万城目さんしか書けない奇跡的な小説。」 「日常にふわっと入り込む非日常が、本当に巧みに描かれている。」 「うだつの上がらない主人... 2024.08.09 読書