読書 《書評》『読んでばっか』江國 香織 「本のプロが導く 夏の読書」と題する新聞誌面の中で、冒頭に取り上げられていたのが江國香織さんのこの本でした。気になりながらもなかなか手に取ることができず、今年(2024年)の異常ともいえる長い夏がようやく終わり、短い秋があっという間に通り過... 2024.12.20 読書
読書 《書評》『私の好きな孤独』長田 弘 たまたま見ていたアニメの中で、登場人物が一冊の詩集を手にしていました。 その詩集になぜか惹かれ、実在するのか調べてみたら、本当にありました。馴染みの図書館でも蔵書を持っていることがわかり、早速足を運んだものの、 愛する人を失う経験をテーマに... 2024.11.22 読書
読書 《書評》『ブロークン・ブリテンに聞け 社会・政治時評クロニクル2018-2023』ブレイディみかこ 私が初めて読んだ著者の作品は『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』。 そのリズム感あふれる文章に魅了され、そこから読み出した他の作品でも小気味のよい文を楽しんできました。そして今回。英国事情に特に興味があるわけでもないのですが、著者... 2024.09.24 読書
読書 《書評》『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』ブレイディみかこ 私がブレイディさんの著書を読むようになったきっかけは、本書の文庫本が刊行されたことを知らせる新聞広告を見たことです。「『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の大人の続編」そんなふうに書かれていました。『ぼくはイエローでホワイトで、ち... 2024.09.20 読書
読書 《書評》『ジンセイハ、オンガクデアル』ブレイディみかこ 「ブレイディさんがどういう思想と知性の持ち主なのかをもっと知りたい方は、ぜひこちらを」と、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』のあとがきで紹介されていた『アナキズム・イン・ザ・UK』。 その前半が収録されている『オンガクハ、セイジ... 2024.07.23 読書
読書 《書評》『オンガクハ、セイジデアル』ブレイディみかこ 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』文庫本の解説者、日野剛広さんが彼女の文章に初めて出会ったのは、ネットで目にした「墓に唾をかけるな」という一文だそうです。 その一文は名文中の名文で、 「2013年刊行のコラム集『アナキズム・イン... 2024.07.19 読書
読書 《書評》『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』ブレイディみかこ 何年も前に話題になっていたのに、その時はなぜか読みそびれていた『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』。遅ればせながら読んでみたらそれがあまりに面白かったので、続編もあるとわかって嬉しくなりました。 これは読まねば、とすぐに読み始めま... 2024.06.28 読書
読書 《書評》『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ 新聞広告で、著者の『他人の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』が文庫本になったと知りました。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の大人の続編と書かれていましたが、題名をよく耳にしていながらなぜか未読の『ぼくは〜』。 である... 2024.06.25 読書
読書 《書評》『夜明けを待つ』佐々 涼子 私が著者のことを知ったのは、たまたま開いた新聞の文化欄で次のような文章を目にしたからです。 「希少がん」。いい響きではないか。(中略)「希少」は、私には「希望」に見えてくる。この文章は本書のあとがきに書かれているものですが、私はこの一文に目... 2024.06.11 読書
読書 《書評》『生き上手 死に上手』遠藤 周作 先日読んだ、河合隼雄先生の『こころの処方箋』のあとがきで、「『呪文』という言葉は、実は遠藤周作『生き上手 死に上手』(海竜社刊)から教えられたことである。正しいとか正しくないとか、教えられるとか言うのではなく、『呪文』を唱えていると心が収ま... 2024.06.04 読書