今日はムーンデイ、新月です。
ヒトも自然の一部。
月の満ち欠け、潮の満ち引き、
日が昇り日が沈み、季節が確実に巡りゆく …
その大いなる循環の中で生かされています。
そんなムーンデイに、「目に見えないものの力」について思いを巡らせてみました。
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子どもの頃に摂食障害を患い、
長期にわたってココロもカラダもままならず ……
いつもなんだか得体の知れない力に翻弄されているような、
混乱した感覚のなかで生きていました。
だからなのでしょう。
「私は、目に見えるものしか信じない」
と口癖のように宣言していましたし、
目に見える分かりやすい成果で、自分の価値を判断していました。
きっと、
自分を翻弄する得体の知れない力(と思い込んでいたもの)に
抵抗しようとしていたのです。

そんな私がヨガに出会い、
ヨガの指導をさせていただいているわけですが、
そこには、思いもかけず、
目に見えないものが満ち満ちていました
(チャクラとか、生命エネルギーとか、カルマ、サムスカーラ、パンチャ・コーシャetc. あげだすとキリがないのでここでは割愛します。機会があればまたいつか)。
私がヨガを始めたきっかけは、
たまたま近所の公民館で開かれていた体験教室。
まさかヨガに、
目に見えないものがこんなに含まれているなどとはつゆ知らず、
ただただ興味本位で参加しました。
だからその時も、
おそらく目に見えないものを拒絶していたような気がします
(……う〜ん、ちょっと違いますね。拒絶しようと頑なになっていた、でしょうか)。
でも考えるまでもなく、
風は目に見えないけれど間違いなく力を発揮しているし
(お店ののぼり旗が風で勢いよくはためいているのを目にする時、なぜか風の力を強く感じます)、
磁石は無味無臭で風も起きないけれど、エネルギーを出しています
(昔、磁石で初めて砂鉄を引き寄せた時の感動は、大人になって久しく忘れていました)。
だから、
「目に見えないものの力」を否定することの方が、
本当は無理があるのです。
そして、
ヨガ哲学を学び始めてしばらくした頃に目にした「二重スリット実験」。
これは強烈でした。
観察者の意識によって結果が変わる。
これこそ、
目に見えないものが力を持つことを示してくれる、興味深い実験でした。

「二重スリット実験」は本当に鮮烈!
…… なのに、
「目に見えるものしか信じない」
と宣言し続けた日々が、
どこかで完全に信じることを止めるのです。
風の力を目にしているのに、
磁石の力に感動したのに、
それなのに信じきれないもどかしさ ──
そんな中で、
先日は仙骨の治療を専門にされている方のお話を聴く機会があり、
この間(これもたまたま)手に取った本には「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」なるものの記述がありました。
現代科学の最先端で議論されているという仮説。
その本の著者は、本来「唯物論的思想と世界観」の持ち主です。
そんな著者が書かずにはいられなかったのが、この宇宙のすべての場所に遍在するエネルギー場、つまり「目に見えないもの」の力のこと。
そこには、にわかには信じ難い内容がさまざまに書かれていました。
私は、「目に見えるものしか信じない」をいい加減に手放す時に来ています。
ここのところの出来事は、それをまるでせっついているかのようです。
それこそ、目に見えないものからのメッセージなのかもしれません。
手放すために大切なのが、
「考えるのではなく感じること」。
感じることは、ヨガの十八番です。
目に見えないものの力を否定して、
さんざん苦しんでいた私には、
ヨガとの出会いも必然だったのです。
