今日はムーンデイ、満月です。
アシュタンガヨガでは、ムーンデイには練習を行いません。
いつもは練習している時間に、意識の柔軟性について思いを巡らせてみました。
2023年の年末、ヨガニドラのトレーニングコースを受けました。
その1年、無意識にガチガチに緊張していた心とカラダ。
時間をかけて少しずつほぐし、
でもまだ緊張が残っている。
そんな頃にトレーニングを受けました。
ヨガニドラは、肉体、呼吸、感情、記憶まで、多岐にわたる緊張を解放してくれる眠りのヨガです。
トレーニングを受けながら、私も自分自身が楽になっていく感覚がありました。
そんなヨガニドラの魅力を伝えたくて、トレーニングの終了後、
ヨガニドラを必要としている方に届けたいと思うようになりました。
ヨガニドラについてまとめてみました。
興味をもたれた方は、こちらの記事をどうぞ。
「Yoga Nidra」はサンスクリット語なので、日本語ではさまざまに発音されます。
私が受けたトレーニングでは「ヨガニドラー」で統一されており、
私の中で「Yoga Nidra」はすっかり「ヨガニドラー」として定着し、耳馴染んでいました。
ところが、情報発信するにあたり、
「Yoga Nidra」はどんな言葉で検索されているのかと調べてみると、
検索数の多い順に
ヨガニードラ
ヨガニドラ
ヨガニドラー
だったのです。
これはちょっとした衝撃でした。
「そんなはずない!」と、とっさに思いました。
「ヨガニドラー」が一番少ないだなんて!
おおげさですが、私の中の思い込み、刷り込みが壊された瞬間でした。
それから多少の葛藤を経たのち、
私の中の「Yoga Nidra」は「ヨガニドラ」に落ち着き、
いまでは「ヨガニドラ」という読み方のほうがしっくりくるようになっています。
でも、葛藤している最中、自分の意識のがんこさに、ほとほと手を焼きました。
ヨガニドラーとヨガニドラ。
文字で書くと、たった一本の線があるかないかの違い。
発音しても、ラァとラ、ちっちゃな「ァ」だけの違いです。
それなのに、
耳馴染んだヨガニドラーを手放すことに、
私の意識が抵抗するのです。
こんな些細なことでも、
こんな短期間のことでも、
馴染んだものはこうも私の意識を縛るのだ、
意識を硬直させるのだ、
と、それもちょっとした衝撃でした。
自分の中で馴染んでいるものは、当たり前のように感じます。
それが全てだと思ってしまいます。
思い込みだろうと刷り込みだろうと、
いつの間にかそれが普通になっているのです。
だから、それが壊されようとするとき、
拒絶反応が起こります。
その反応のまま、拒絶したまま、
終わらせてしまうこともできるでしょう。
でもそれでは、変化はありません。
硬直した意識はますます強固に固まって、
さらに私を縛ります。
拒絶反応は、
そんな硬くなっている意識に気づかせてくれるきっかけなのかもしれません。
いいも悪いもなく、
価値判断もなく、
いろんなものを見て、
柔軟に感じて、
心地よい方へ変化して…
それが、なにものにも縛られない本当の自由。
そうあろう、と気づかせてくれる出来事でした。
心もカラダも柔軟に、軽やかに。