読書 《書評》『読んでばっか』江國 香織 「本のプロが導く 夏の読書」と題する新聞誌面の中で、冒頭に取り上げられていたのが江國香織さんのこの本でした。気になりながらもなかなか手に取ることができず、今年(2024年)の異常ともいえる長い夏がようやく終わり、短い秋があっという間に通り過... 2024.12.20 読書
読書 《書評》『私の絵日記』藤原 マキ 最初は新聞の小さな記事で、本書のことを知りました。米国の漫画賞「アイズナー賞」において、本書の英語版が最優秀アジア作品賞を受賞したという内容でした。 著者のお名前にはほとんど馴染みがなく、夫であるつげ義春さんの作品も読んだことがあるのかない... 2024.12.06 読書
読書 《書評》『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』ジョナサン・マレシック 燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)。いつ頃からかよく耳にするようになった言葉で、文字面には馴染みがありました。 いやもしかして、自分もその状態に陥ったことがあるような気もします。 でも、あれは本当にそうだったのか?…… そんな感じで... 2024.12.03 読書
読書 《書評》『プラテーロとわたし』J.R.ヒメネス、絵=長 新太、訳=伊藤武好/伊藤百合子 詩人であり、絵本や随筆の傑作も多い長田弘氏。 そんな氏の数ある著作のなかで、私が初めて手にしたのは『私の好きな孤独』でした。そのエッセイのなかで紹介される書籍や物事はどれもが魅力的で、モチーフとなる作品を確認しながら読み進むことになりました... 2024.11.26 読書
読書 《書評》『私の好きな孤独』長田 弘 たまたま見ていたアニメの中で、登場人物が一冊の詩集を手にしていました。 その詩集になぜか惹かれ、実在するのか調べてみたら、本当にありました。馴染みの図書館でも蔵書を持っていることがわかり、早速足を運んだものの、 愛する人を失う経験をテーマに... 2024.11.22 読書
読書 《書評》『自分では気づかない、ココロの盲点』池谷 裕二 著者の最新刊『夢を叶えるために脳はある』は、脳の解説本というには長大なボリュームで、 脳はもちろん、科学、生命、人間、宇宙など広範な話題を巡りながら高校生たちと一緒に脳のビジョンを築き上げていく漂流奇譚です。その中に「ヒトらしさ」、つまり脳... 2024.11.19 読書
読書 《書評》『キオスク』ローベルト・ゼーターラー 著者の『ある一生』の世界に引き込まれ、 同じシリーズ(新潮クレスト・ブックス)、同じ訳者の『野原』を読み、 そして本書が3冊目。先に読んだ2作品が、 たいして大きな事件も起きない名もなき男の生涯や、 かつて小さな町に暮らした死者たちの悲喜交... 2024.11.12 読書
読書 《書評》『野原』ローベルト・ゼーターラー 著者の『ある一生』という一冊の本。 名もなきある男の一生が、静かな筆致で綴られた短い物語です。でもその短い物語のなかに、壮大な世界が広がっていました。読んでいると心が凪いでくる 胸の奥が満たされる ──そんな世界に惹き込まれ、著者... 2024.11.08 読書
読書 《書評》『ある一生』ローベルト・ゼーターラー いつも楽しみにしている夕刊紙面の映画紹介ページ。 ある日のその紙面。 メインの映画ではなく、二番目に紹介されていた小さな記事で、『ある一生』という映画を知りました。名もなき男の一生を描くヒューマンドラマ。 岩山に立ち、眼前に広がる壮大な雪嶺... 2024.11.05 読書
読書 《書評》『夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす』池谷 裕二 新聞の書評欄で本書を知り、これは面白そうだと図書館で借りようと思ったら、すでに予約数が二桁に達していました。 急ぐわけでもないからと予約して、気長に待つこと数ヶ月。 その間に、本書も含まれる「高校生への脳講義シリーズ」の前作『単純な脳、複雑... 2024.10.29 読書