今日はムーンデイ、新月です。
アシュタンガヨガでは、ムーンデイには練習を行いません。
いつもは練習している時間に、続ける、ということに思いを巡らせてみました。
先日、ヨガの指導者の勉強会で、95歳の生徒さんがいる、という方のお話を聞きました。
その生徒さんは、
「自分のできる範囲で適当にします」、
と言いながら、
無理をせずに続けておられるそうです。
人生100年時代とは言いますが、95歳で歩いて教室に通い、バランスのポーズにも挑戦。
思わず会場から、ため息とも感嘆ともとれる声が漏れました。
95歳でヨガ教室に通ってくる方は、どんな人生を歩んでこられたのでしょうか。
何を思いながら、毎週クラスに参加されているのでしょうか。
私はただただ想像するしかないのですが、
でも、
95歳でヨガのできる人生とは、なんて素敵なのだろうかと思いました。
以前は、頑張ることが得意でした。
これだけは絶対に!
いつまでにやり遂げる!
これが終わるまでは!
・・・
なんだかいつも、焦りと不安に追い詰められている感じ。
でも、頑張ることを良いことだと思っていたので、
頑張ることを頑張っていました。
ところが、ヨガ哲学を学ぶ中で、
「頑張る」の語源は「我を張る」だと知り、
頑張ることに対する印象が変わりました。
頑張るの「頑」は、かたくな、かた意地、融通がきかない。
それを「張る」、つまり突き広げるのです。
そこに、本来の自分との調和はありません。
調和を無視し、力んで、歯を食いしばって…
うーん、穏やかではありません。
そんな態度で何かを続けることは、しんどいだけです。
頑張りは、自分を消耗させ、疲れさせ、
そもそも楽しくないのです。
長く続けたいことには特に、頑張りは禁物です。
頑張りは、いつか息切れしてしまいます。
努力はするけれど、頑張らない。
頑張らずに、今の自分と調和して、
今できることを、したいことを、淡々と続けていく。
自分と調和する毎日を続けていけたら、
そのつながりで人生を紡いでいけたら、
それはもう、かなり幸せなのではないでしょうか。
そのためにも、自分の内側の穏やかさがますます大切に思えてきました。