究極の癒し「ヨガニドラ」で唱えるサンカルパとは? 〜潜在意識に種をまく〜

ヨガニドラ

究極の癒し「ヨガニドラ」。

そんなヨガニドラでは「サンカルパ」を唱えます。
このページではそのサンカルパについて解説していきます。

この記事は、ヨガニドラの全体を解説したページの「③一般的なヨガニドラの流れはどんなものですか?」を掘り下げた内容です。
ヨガニドラの全体を知りたい方は、以下のページをどう
ぞ ▼

サンカルパとは?

サンカルパ(Sankalpa)はサンスクリット語で

決意
願望
意図

などを意味します。

ヨガニドラでは、普通ではつくり出すことが難しい「まどろみ」状態へと導かれます。
そんな心身が深くリラックスした状態のときにサンカルパを唱えることで、
叶えたい願望を潜在意識に届けやすくなるのです。

自分が望んでいる心の在りよう、望んでいる現実はどんなものなのか。
それを言葉に表したものが「願いの種」であるサンカルパです。

サットヴァなサンカルパ

3つの性質

この世に存在するすべてのものは、次のような3つの性質で構成されています。

  • サットヴァ : 純性(純粋と知恵)
  • ラ ジ ャ ス : 激性(活動と激しさ)
  • タ マ ス : 惰性(不活発と怠惰)

これらの3つは、誰しもの中、すべてのものの中にあり、いつも一緒に存在しています。
そしてこの性質は、肉体、感情、精神のレベルへも影響をもたらします。

サットヴァなサンカルパ

サンカルパは願いの種です。
自分の潜在意識にまく種は、できるだけサットヴァな心で導くことが大切です。
例えば、心が感情に飲み込まれている時に願うことと、心が穏やかな時に願うこととは自ずと変化します。
ですから、サンカルパは心がサットヴァな状態にある時、気持ちが穏やかで落ち着いている時に決めておくのも良いかもしれません。

サンカルパとイメージ瞑想

ヨガニドラのプログラムにはイメージ瞑想が含まれますが、サンカルパと共通する点と相違点があります。

その共通点と相違点を表で表してみます。

  サンカルパ イメージ瞑想
共通点 イメージと感情を使用する
相違点 ・能動的
・起こしたいことに対する
     イメージトレーニング
・潜在意識に種をまく
・人生の流れを作る
・受動的
・受け取ることに対する
     イメージトレーニング
・潜在意識に蓄積された印象を解放する
・記憶や感情に振り回されない練習

サンカルパを唱える回数はプログラムによって違いますが、
イメージ瞑想で感情と潜在記憶をリラクゼーションさせた後に唱えると、
潜在意識のより深いところへ願いを届けることができます。

願望実現のコツ

  1. シンプルな言葉を考える
    いつも覚えていられる短いシンプルな言葉を考えておきます。
    叶うまで同じ言葉を使うのがおすすめです。
  2. イメージと感情をふくらませる
    イメージと感情をふくらませ、それが実現したつもりでその感覚に浸ります。
    「叶わないはずがない」、「叶って当たり前」というくらいの確信をもって自分自身に言い聞かせます。
    日常で確信をもつことが難しくても、ヨガニドラでまどろみ状態にある時は、確信をもちやすくなっています。
  3. 没頭して執着しない
    ヨガニドラをしているときは没頭し、それ以外の時は忘れて執着しない。
    この切り替えが大切です。
    願望が叶うかどうか心配するのはたった5%の顕在意識。
    それに対して、ヨガニドラでまどろみ状態にある時は、95%の潜在意識と繋がっています。
    自分の内側に宿る95%の潜在意識の力を信じて、日常ではその願望に執着しないようにします。

Q&A

サンカルパを唱えようとすると、これってどうなの?という疑問がわいてくるかもしれません。
そんな疑問にお答えします。

Q. サンカルパは必要ですか?
サンカルパは、自分の決意や願望を言葉に表したものです。
心身が深くリラックスしている時にサンカルパを唱えることで、私たちの意識の95%を占めるといわれる潜在意識に言葉を伝えることができるのです。
とはいえ、サンカルパを考えるのが面倒であったり、生理的に受け付けないようであれば、無理にとなえる必要はありません。この時間はリラックスする時間にあてましょう。

Q. なりたい自分になるためにはどんなふうに唱えればいいですか?
潜在意識に願いの種をまくと、なりたい自分になれるように、行動や意識などの変化を潜在意識が導いてくれます。
ですから、なりたい自分になるためには「私は〜です」、「私は〜します」のように主語と述語を含ませて宣言することが大切です。

Q. どんなサンカルパをえらべばいいですか?
サンカルパは、自分以外の人も幸せにするようなものが望ましいです。
たとえ願いが叶ったとしても、それによって誰かが幸せでなくなるなら、それがストレスの原因にもなり得ます。
サンカルパはできるだけ自分の心に良い影響を与え、ストレスを招きにくいものを考えることが大切です。

Q. サンカルパ(願い)が決められません
あまり難しく考えず、素直に決めることも大切です。
無邪気に望んだ願いが本来の自分を後押ししているのかもしれません。
また、無理に決める必要もありません。
どうしても思い浮かばない時は、サンカルパの時間はリラックスして休んでいましょう。

Q. ヨガニドラの最中に別のサンカルパが浮かびました
サンカルパはできるだけヨガニドラを行う前に決めておくものですが、ヨガニドラの最中に別のサンカルパが浮かんだら、流れに任せてそのサンカルパを唱えても構いません。
突然浮かんだサンカルパ、それこそが自分が本当に望んでいた願いなのかもしれません。

Q. 今はまだサンカルパ(願い)がわかりません
今はまだ自分の願いがわからない、でも唱えたい、という場合は次のような言葉もおすすめです。

「私はいつでも安心しています」

とても短いシンプルな言葉ですが、この願いの種が大きく育てば、心がリラックスして、本当の願いがわかるようになるかもしれません。
今はまだ自分の願いがわからなくても、安心してヨガニドラを行ってみましょう。

おわりに

いかがだったでしょうか。

今回は、ヨガニドラの途中で唱えられる「サンカルパ」についてみてきました。

ヨガニドラでサンカルパを唱えていると、望んでいる現実に少しずつ近づいている自分に気づくことができるかもしれません。
ヨガニドラを日々の生活に取り入れて、願いの種を育てていきましょう。

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