2024-08

読書

《書評》『ライチョウ、翔んだ。』近藤 幸夫

新聞の読書面に、 「ライチョウのおかげで人生の第2の扉を開けてしまった」 と苦笑する著者が紹介されていました。どんな本かと調べてみたら、表紙のその愛らしさに思わず記事を読み返してしまいました。そんな愛くるしいライチョウを中央アルプスに復活さ...
読書

《書評》『神の子どもたちはみな踊る』村上 春樹

村上春樹の作品が初めてアニメ映画化された「めくらやなぎと眠る女」。 その原作だと思って手にした『めくらやなぎと眠る女』(新潮社)が実は原作ではなく、映画に関連した短篇3作品を含む24の短篇コレクションであったことに驚きつつ(ちなみに、映画は...
映画

《映画レビュー》『めくらやなぎと眠る女(2022)』 現と夢を揺蕩う快感

熱狂的な村上春樹ファンというわけではありませんが、新聞誌面で「春樹作品 初のアニメ映画化」という文字と特徴的な画を目にした瞬間に、この映画を観る、と決めました。なぜそんなふうに決めたのか… 理由は分かりませんが、しかし、映画との出会いとはい...
ヨガ

今日はムーンデイ:「むなしさ」との付き合い方

今日はムーンデイ、満月です。アシュタンガヨガでは、ムーンデイには練習を行いません。いつもは練習している時間に、「むなしさ」について思いを巡らせてみました。むなしい、という感情との付き合い方は、私の中で大きな問題でした。 あぁいえ、問題でした...
読書

《書評》『めくらやなぎと眠る女』村上 春樹

映画やドラマに原作がある場合、できるだけ先に原作に触れるようにしています。なにせ、映像の力は強烈なのです。 映像は物語の輪郭を明確に描き、世界をそこに固定します。 映像を見てから原作を読んでも、そこに現れるのは映像で登場したキャラクター、映...
読書

《書評》『「むなしさ」の味わい方』きたやまおさむ

新聞の書評欄に「むなしさ」という文字を見つけ、そのまま読み進めてしまいました。「きたやまおさむ」という著者のお名前や「帰って来たヨッパライ」という曲名にはピンと来ませんでしたが、「おらは死んじまっただ〜」のフレーズは、かつてよく耳にしたよう...
読書

《書評》『八月の御所グラウンド』万城目 学

今年の初めの頃だったか、第170回直木賞受賞の本書が新聞に大きく載ってました。選考委員の方々の言葉が並びます。「万城目さんしか書けない奇跡的な小説。」 「日常にふわっと入り込む非日常が、本当に巧みに描かれている。」 「うだつの上がらない主人...
食の周辺

暑い季節の体調維持に:スリランカの葛根湯「サマハン」スパイスティー

液体の葛根湯が好きで、風邪かな?と思った時にはすぐにゴクっと1本。 大抵それで治ります。葛根湯は風邪以外にも、頭痛、肩こり、筋肉痛など意外とオールマイティで、ちょっとした不調時の頼れる味方です。そうはいっても、あくまで不調の時のお助け役なの...
読書

《書評》『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』佐々 涼子

佐々さんのエッセイとルポタージュの作品集『夜明けを待つ』を少し前に読みました。 読む者の心を揺さぶるノンフィクションの原点を垣間見せてくれるような1冊です。そこに収められた作品に触れているうち、まだ読んでいない著者のノンフィクションを読みた...